2010年1月24日日曜日

私のベスト1


オスカー・ピーターソンは私の一番好きなジャズ・アーティストであるのですが、数多い彼のアルバムの中でも、いや3000枚以上の私のジャズCDの中でも、一番のお気に入りが、このMPS盤の
「The Way I Really Play」であります。もう、何百回と聴いたことか。だって、私をJAZZの世界に誘ってくれたのが、他ならぬこのアルバムだったからです。今から40年以上も前の話。受験勉強中に聴いていたFENから流れてきた、このアルバムの冒頭の"Waltzing is hip"こそ、全ての原点なのです。

以来、LPで、CDで、HMCDで、聴き続けています。録音されたのが、1968年4月ですから、私がFENで聴いたときは彼の新譜として紹介されたのでしょう。パーソネルは、サム・ジョーンズが
ベースを、ボビー・ダーハムがドラムスを担当しています。オスカーは1964年長年住み慣れたVerveを離れ、ライムライトを経て、ドイツのMPSから7年間に14枚のアルバムを出します。その③が本作。

オスカーとMPSのオーナー、ハンス・ゲオルグ・ブルンナーシュアーは、ドイツにオスカーの楽旅が
あるたびに、フィリンゲンの自宅に彼を招き、くつろいだアフターアワーの演奏を披露していたほどの
友情に結ばれてたのだそうです。
オスカーもブルンナーシュアーのリビングにあるベーゼンドルファーがお気に入りで、くつろいだなかで
いい演奏が出来たそうです。曲が終わると入る数人による拍手が、なんともアフターアワー感を
出していていいですね。ブルンナーシュアーその人の拍手も入っていることでしょう。
優れたレコーディングエンジニアでもあるブルンナーシュアーは、この演奏を録音し、発売すること
をオスカーに了承してもらい、今この演奏を我々が聴くことが出来る、という訳です。

MPSには3枚のオスカー・トリオの作品が残されていて、いずれも名盤であります。
LP盤を聴いていた頃から、MPSは音が好い、との評判があったのですが、HMCDになって更に
粒だった音が聞こえてきて、迫力があります。
オスカーの作品は、Verve時代のレイ・ブラウンとエド・シグペンのザ・トリオを評価する声が高い
のですが、私はもちろん彼らの演奏も好きですが、オスカー独特のグイグイ押してくるスイング感は
MPSが一番と考えています。特にボビー・ダーハムのドラムは、ピアノの存在がどうしても強くなる
オスカーのトリオにおいて、ピアノに負けないでいて、しかも五月蠅くないドラムとしてスィンギーで
力強く、大好きです。このアルバムの1曲目のWaltzing is hipでの3拍子のドラムソロはいつ
聴いても鳥肌ものです。私にとっては永遠の名盤です。

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